はじめに
相続が発生すると、いろいろな申請や手続き、そして決めなくてはいけない事がたくさん出てきます。
しかも、その中には決まった期限内にやらなくてはいけない事があるんです。
期限決まっているものの中で、もっとも重要な2つが・・・
- 相続放棄 3ヶ月以内
- 相続税の申告 10か月以内
です。
なぜ、この2つが重要なのか?
相続放棄と相続税申告の2回に分けてお話をしたいと思います。
皆さんも、自分が引き継ぐという気持ちになって考えてみましょう!
相続放棄は3ヶ月以内!

相続はいつ起きるか、誰にもわかりません。
ある日、突然に相続の当事者になる方もいらっしゃいます。
相続とは亡くなった方の財産の権利と義務を引き継ぐことです。
それには、プラスの財産もあればマイナスのものもあります。
生まれ育った実家などは、プラスの財産として一番わかりやすいものかもしれませんが、それ以外について親がどれくらいの財産を持っているか?を知っている人はあまりいないと思います。
もし、何かマイナスの財産(債務や連帯保証人になっているなど)はなおさら子供には伝えていないと思います。
しかし、相続とは『財産の権利と義務』を引き継ぐこと、つまりこういったマイナスの財産についても相続して義務を承継しなくてはならないのです!
そして、この判断をいつまでにしなくてはいけないか??
そうです、相続が発生してから3ヶ月以内なんです。
3ケ月以内に調べなくてはいけない!!
3ケ月以内に判断をするためには、親の財産を把握する必要があります
例えば・・・
- どこの銀行に預金の口座があるか?
- どれくらいの預金があるか?
- 生命保険とか、どこの保険にはいっているの?
- 株式投資とかやっているの?
- 田舎におじいちゃんから受けた財産とかあるの?
- 実家の借入ってあるの? などなど・・・
相続はこういった親が持っていたもの全てを引き継いでいく事です。
しかし、状況によっては相続せずに放棄をした方が良い場合もあります。
その判断を3ヶ月以内にするのが相続のルールなんです。
銀行の口座にどれくらいの預金がある事を調べるにも、相続人全員の同意書と親が戸籍を置いていた市町村すべてから戸籍謄本が必要です。
(戸籍は本当に相続人がこれで全員かを証明するためです。)
心の準備、そして親との話

このように、財産を確定させるためにも手続きや印鑑をとることや書類をそそろえるなど、多くの手間がかかるのです。
ほとんどの親は、子供が困らない様に相続について準備をしています。
私も、もらっても、なかなか有効に使えない畑や山林などを子供に迷惑をかけたくないから、何とかしたいというご相談を多くいただきます。
皆さん、解決した時に『ほっ』とされた顔をされて、これで安心だとおっしゃっています。
なかなか、親子で『財産』についてのお話をするのは難しいかもしれません。
だからこそ、相続コンサルタントがこれからの時代には必要なんです。
第3者として、家族会議の場でファシリテーターとして必要な事を話し合うための調整を行います。
まとめ
今回は相続放棄について、知っておいてほしいことをお伝えしました。
次回は相続税に申告について、お伝えします!