はじめに


行動することは大切です。
私はどちらかと言うと深く考えずに即行動!のタイプです。

しかし、相続の場面では、その行動の本質を理解しているかどうかで結果は大きく異なります。

本記事では、「本質を理解すること」の重要性について、相続の現場での具体例を交えて考えていきます。

目次
1. 行動の本質を理解するとは?
2. イチロー選手の基本の哲学
3. 禅に学ぶ本質の追求
4. 相続対策における一般論の落とし穴
5. 本質的な相続対策を導くコンサルタントの役割
6. まとめ:本質理解が結果を変える

行動の本質を理解するとは?


私たちは日々、何気なく行動しています。

しかし、その行動が「なぜ必要なのか」「どのような目的があるのか」を理解しているでしょうか?

ただ他の人がやっている事を模倣する事と本質を理解した上での行動には、大きな違いがあります。

例えば、スポーツや学問、仕事でも、基本を形だけ覚えるのではなく、その背後にある意義や目的を理解することで、より効果的な成果を得ることができます。

イチロー選手の基本の哲学


先日、イチロー選手が高校生に野球の指導をしている記事を読みました。

野球界で偉大な実績を残したイチロー選手は、「基本のもっと手前の基本を見つめ直す」ことを大切にと高校生に伝えてました。

単純なキャッチボールでさえ、どこに向かって投げるがで身に付く技術が変わってくる。

基本だからと鵜呑みにした瞬間に考える事が止まってしまう。
と言ってました。

表面的な動きを真似するだけではなく、その行為の目的を深く理解し考えて、自分に合った形で行動を続けることが、成功につながるのです。

禅に学ぶ本質の追求


私は仕事の前に時間がある時は坐禅をしています。
坐禅は禅の修行において、「ただ坐る」ことが基本とされています。

しかし、ただ形だけ坐ることと、「禅」の意味を理解し心を無にして坐ることには、大きな違いがあります。

私も禅の勉強をして、何故、「ただ坐る」ことが大切なのか?
何のために「ただ坐る」のか?を学びました。

そこで本質を理解し、自分の内面と向き合うことで、坐禅は心の平穏をもたらすことができる様になってきました。

相続対策における一般論の落とし穴

相続の現場でも、一般論として示される対策を鵜呑みにするケースが多々あります。

• 例1: 「生前贈与を活用しましょう」という対策があっても、その効果やリスクを理解せず行うと、かえってトラブルを招くことがあります。

• 例2: 不動産を家族で分け合うといった方法も、家族間の状況や将来の変化を考慮しなければ、後に争いが発生する可能性があります。

対策が「その人」にマッチしていない場合、良い結果は得られません。

本質的な相続対策を導くコンサルタントの役割

私たち相続コンサルタントの役割は、一般論をそのまま適用することではありません。

その人の状況や将来の希望をしっかりとヒアリングし、基本や本質を伝えることが一番重要な役割です。

そのうえで、

1. 現状を深く理解する – 見えない課題を可視化する。
2. 適切なアプローチを選ぶ – 家族や財産の特性に合った方法を提案する。
3. 実行を支援する – 計画を実現するために、具体的なステップを共に進める。

これらを通じて、その人に合った最善の相続対策を実現していきます。

まとめ:本質理解が結果を変える

行動することは大切です。
しかし、その行動がどのような目的を持ち、どのような結果を導くのかを理解することで、行動の質が大きく変わります。

相続対策も同様です。

ただやみくもに一般的な方法を取るのではなく、本質を理解し、自分に合った対策を行うことで、初めて安心と笑顔の未来が実現します。

私たち相続コンサルタントは、そのためのサポートを惜しみません。ぜひ一緒に、本質を探り、最善の道を歩みましょう。

この記事を書いた人

村上 寛紀

村上 寛紀

1997年4月にスターツ株式会社に入社。
約10年間資産家の土地有効活用事業提案営業に従事。
その後、愛知県に異動し豊田市にて土地活用事業の立上げ業務を行う。2023年株式会社Prop-upを設立、代表取締役に就任。不動産相続コンサルタントとして、不動産を保有する方の相続対策のサポートを手掛けている。