不動産相続コンサルタントの村上です。

8月は定期セミナーではなく、ある法人様の営業マン12名の方に向けて『不動産相続』についてお話をしました。
不動産の相続は分割が難しく、特に相続で争いになる原因の第一位となっています。
それは何故か?
本当は相続する側である親が、元気な内に子供たちに向けて自分の想いや考えをしっかりと伝えておけば、この争いの多くは起こらずに済んだのではないでしょうか?
でも、自分が元気な時に死んだ後の話をしたくないとか、財産の話は俺がいなくなってから子供たちで考えればいいとか・・・
そういったご家庭がまだまだ多くあると思います。
しかし、現実は毎年相続の調停件数は亡くなる方の1割近くになり、争いの額は5000万円以下が75%以上を占めるなど、対岸の火事ではない状況になっているのです。

現在、1年間に亡くなる方は160万人と言われています。
一般的に法定相続人と呼ばれる、財産を引き継ぐ方は3名平均と言われていますので、毎年約480万人の方が相続に直面しているのです。
1ヶ月にすると40万人! 1日にすると1万3000人以上!!!
今日も日本中で1万3000人の方が相続の当事者になっているのが、今の日本です。

セミナーでは営業マンの方に現在の相続についてお話をさせていただき、さらに不動産相続がいかに大変なものか、事前に考える必要があるのかをお話しました。
そして、不動産相続を円満にすすめるために御社のサービス商品がどの様に役に立つかをご説明させていただきました。

不動産相続の中でこれから特に考えなくてはいけない事があります。

実家相続です。

誰も住まなくなった実家、生まれ故郷にあって1年に1回いければという実家、兄弟の一人が引き継ぐことで不公平感が生まれてしまう実家・・・

生まれ育った実家を争いの火種にすることは親からするととても悲しい事です。
だからこそ、いま元気な内にどの様な問題が隠れているか?そして、それを解決するために何が必要なのか?
一緒に考えていければと思います!

相続はチームで考える事が重要です。
今回の法人様とも協力して、お客様の良い相続に向けてお手伝いをしていきたいと思います。

この記事を書いた人

村上 寛紀

村上 寛紀

1997年4月にスターツ株式会社に入社。
約10年間資産家の土地有効活用事業提案営業に従事。
その後、愛知県に異動し豊田市にて土地活用事業の立上げ業務を行う。2023年株式会社Prop-upを設立、代表取締役に就任。不動産相続コンサルタントとして、不動産を保有する方の相続対策のサポートを手掛けている。